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 屋根裏換気装置の設置工事
小屋裏温度を下げて夏を涼しく、建物の延命、冷房だけに頼らないエコなダクトファンを設置します。
2005/05/30記事
2009/06/18追記
2013/08/23追記
 我が家は屋根は寄棟。屋根裏の温度は夏場ものすごい熱気になります。おそらく最高70℃以上にもなると思われます。夜になってもエアコンの効きが悪くおやすみタイマーが動作しても部屋温度がすぐ上昇してしまいます。

寄棟の欠点は排気に工夫が必要で太陽光発電設置にも不向きな事です。切妻屋根にすべきでした。寄棟でも最頂部に棟換気孔があれば熱気は自然換気するはずですが、我が家には有りません。

この熱気を排熱し、せめて外気温に近ずけることで2階の部屋の温度を下げ過ごし易くする。エアコンの効き具合をよくしたい。もう一つ重要な目的は小屋裏の高温、高湿の空気が長期間滞留するのは著しく建物寿命を低下させます。棟木、棟板を腐らせます。その他断熱性能や家の耐久性アップ、などに期待し屋根裏換気装置をDIYで作りあげました。

屋根裏排熱の考え方は大きく2通り考えられます。
 廊下又は室内の天井に一個乃至複数の小屋裏との開口を開け、開口部に換気扇を設置する。通気方向は小屋裏方向へ。小屋裏内の空気は外気との通気ガラリを通して排気されます。

工事は簡単に済み、コストも安く上がりますが、屋内居住空間の空気まで強制外気通気となります。これが問題です。屋根裏へ空気を押し込む事が問題なのです。一方通行の通気にも難有り。
 
使用しない時でも小屋裏、外気と常時スルーとなっているのは問題です。シャッターは必須です。この方式を採用している設備大手メーカーもありますが疑問を感じています。間違いとは言えませんが単純に採用するには随分安直な方法で、欠点を克服する補完手段が必要なシステムです。

 今回採用した方法です。屋根裏(小屋裏)内に強力なダクト用換気扇を設置し、吸気は寄棟最頂部にダクト吸入し、排気は屋外に強制排気するものです。居住スペースとは独立しています。小屋裏の吸気循環は東西南北軒下にある吸気ガラリです。
一部壁内通気もありますが、大半は外気との通気ガラリから吸入外気循環になると思われます。温度調節器設置により設定温度以下になるまで運転し、かつ通電時間も24時間タイマーにより制限します。
    
 季節により運転方法は違ってくる。
 盛夏の最高温度35℃最低温度27℃とすると9時くらいには運転開始し、外気温度は上昇しますので連続運転となり、夜間になり気温が下がれば自動的に運転停止となります。春秋でも小屋裏は35℃以上になる事は多いので自動運転で良いと思われる。冬は停止。
 
2003年6月に完成し、タイマー設定変更しない限り、永久自動運転です。ある時間帯に設定温度に達しているなら換気扇を回す様に設計しました。市販部材を使い設置組立、配線など自作したものです。排気用の穴貫通のみプロにお願い致しました。

 効果については当然、設定温度で換気開始し、設定温度以下になると停止しますので初期の目的は達成されています。但し外気による小屋裏温度の低下は外気温度次第で外気温度以下に下がることは有り得ません。過度の期待はありませんが、当家の場合は元々頂部排気構造がありませんでしたので、建物寿命の延命も含め満足する結果と考えています。

シロッコファンのダクト用換気扇の選択は排気量やダクトサイズ、騒音レベル等から三菱V23ZM4を選択しました。
ダクト用換気扇は三菱V-23ZM4。(現行品はV-23ZM5)小屋組にズン切りボルトで懸架。天井材に置くよりこのように小屋組みから吊るすのが振動、騒音の点で有利です。
右側ダクトは吸い込み側で屋根裏最上部に吊り下げました左側は排気ダクトです長さ5メートルあります。が定尺1本でOK
小屋裏が設定温度以上に上昇し、設定時間中であれば運転します。35℃の場合、4月上旬には運転する日がたまにあり、盛夏では設定時間中連続運転となります。冬場は音なしです。騒音レベルは強運転でも室内ではかすかに聞こえる程度です。
フルシーズン毎日09時〜24時、35℃以上の9時間タイマーオンで設定しています。
最下部に冬季運転について追記

吸い込みの先端。
棟木の下に針金で吊るしました。
先端を金網で覆います。防虫です。

アルミ蛇腹伸縮ダクト150φ1.5M程の定尺。
アルミ箔幅広テープでエア漏れの無いように接続します。


押入れ天袋のDIY
寄棟作りの為、排気口は梁より下げる必要があった為押入れ天袋の一部を天井裏としました。枠を付けベニヤで囲い内部は10センチの断熱。DIY工事

排気ダクトのガラリです。貫通作業は専門業者依頼8千円。径150ステンレス製防虫網付。軒天より強運転中近くの木の葉が揺れます。庭からゴーという音が聞こえますが深夜でも気になるほどではありません。しかし
隣家に面している場合ご注意下さい。最大48db(カタログ値)

画像左は既存小屋裏角型通気孔です。各面に2ヵ所あります。運転時はここから外気を吸気することになるはずです。また一部は床下より壁内を通過して小屋裏へ抜けています。

壁埋込みボックスに換気扇付属の強弱SWと松尾電器産業製電子サーモスタットを収納してあります。感温部は小屋裏に取付けてあります。(感温ケーブルは延長はしていません)
サーモスタットは汎用型の為取付がちょっと不細工(ボックスに押込んだだけ)

左の埋込みBOXの下部に松下電工製WT5531WK24時間壁埋め込み型デジタルタイマーを設置。定価9,600円
露出簡易型の安価なものでもOKです。DIYショップで注文し購入しました。
左のボックスとは上下に並べて壁面設置。

納戸天井に大き目の特注点検口1000*700
大工さんに依頼
脚立で出入りします。
業者依頼は
排気の外壁面150φ穴貫通¥10000-
点検孔枠扉\15000-

自分で購入取付分は
V-23ZM4 通販?円
METD30 10000円 通販
WT5531W 8500円
排気ガラリ?円
150φアルミダクト
その他木材、ずん切りボルト、アルミ箔テープ、2個用ボックス、画像のプレート、配線材料など以上はホームセンターで購入

P-03SWRコントロールスイッチはV23ZM4の付属品

2009/06/16
 
工事中熱中症に注意

 DIYでの工事は電気工事の知識などが多少必要です、安全面で不安のある方はプロに任せましょう。
工事上の注意点で記載を忘れていた事があります。今の季節、設置取り付け工事は熱中症になる恐れがあり危険です。また場合によっては酸欠にも注意が必要です。どうしても今の季節に設置するときは換気に充分注意を払い実施しましょう。業者でも事故にあわれるケースもあります。
 私は6月初旬晴れの日の工事でしたが、天井裏へ向けてと天井裏で設置中2台の扇風機で換気を行いましたが汗だくになりました。
 それでもこれからの季節50度以上になる場合も考えられます。後頭部を冷たいタオルで冷やしたり長時間の作業にならないよう休みながらやりましょう。

2008/02/01
 
冬季における壁面、壁内結露に効果が! 建物寿命を延ばす?

この屋根裏換気装置は2003年6月から現在も運用しています。冬季は当初の設置趣旨、目的からは不要のはずです。しかし、我が家は在来工法ですが、高気密高断熱を意識して作られており、冬場ファンヒーター暖房による、結露が発生します。電気エアコン暖房も使用しますが、今年2009年冬は灯油が安くなっており、居間では石油ファンヒーターを常用しております。
 窓ガラス、サッシ部だけでなく、居間の床から数10センチくらいが、その日の気温、湿度によって、結露が発生しています。当然壁の内部にも結露が予想されます。これは木材の腐朽菌の発生が予想され、白アリにも住みやすい環境を作ってしまい、著しく建物の寿命を縮めることになります。
 この結露、湿気を取り除くのに
冬場でもこの屋根裏換気扇を動かせばよいのではないかと気づきました。

工事の変更、仕様変更など不要。温度設定、タイマー設定を変更するだけです。予想ですが夜間冷えたときは冷気を壁内に誘い込むので逆効果。日中温度が上昇した時点で運転し、温度が下がると停止。これのセットは12時からタイマーオン、15時でオフの3時間だけ運転。温度は12℃(屋根裏内部の)以上の時だけオンとしました。結果の確認はいつも結露していた部分の壁面でしか確認できませんが。本日2月4日から設定変更運転開始です。

2009/02/06 追記  雨の日は手動でオフ

 上記の訂正です。 雨の日など湿度の高い日はオフにするべきです。正直あまり考慮しておりませんでした。夏場で雨の日でも小屋裏35℃以上の日もあると思われます。こういう日はオフでよい。冬季雨の日に運転すると逆効果です。従って年間を通じて外気湿度を考慮した運転が必要です。一般的には35℃オールシーズン固定自動運転で問題はありません。

 上記のタイマー設定は中止、毎日12:00〜22:00夏季の35℃オンのままで

     当分の間冬季日中、からっと晴れた日だけ15時くらいまで手動運転する。
     石油ファンヒーターは必ず切っておくこと。
 あまり冬場の壁内結露の対策にはなりません。
 下手に運転すると床下の低温高湿の空気を壁内に吸い込み逆効果になります。

2023/03/10 追記

 いつのまにか、設置後18年にもなりました。夏場の自動運転は継続しています。
建物は30年を経過しました。先日から建物の補修を考えています。特にカラーベストの屋根の苔が目立つ様になり屋根業者に見て貰ったりしています。しかし雨漏りなどはなく、小屋裏を点検しても棟木、野地板(構造用合板)も変色など異常は見られません。意外なのは屋根裏,小屋裏物置の埃の蓄積が殆ど無く綺麗だったのです。これは2005年に設置し、自動運転しているこの小屋裏換気扇の効果があったものと思います。
屋根の修繕補修については屋根材をガルバニューム鋼鈑に吹き替え(カバー)を考えています。
 
ブログにの建物などDIY記事が沢山あります

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