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■ 昇圧型走行充電システムV 簡易型と市販昇圧基板制御型の2例 【新規記事 2014/03/15】 | |
■U型から電流制御部分を省いた簡易型。(簡易電流制御機能付き) ■市販汎用DCDC昇圧コンバーターに制御回路追加。 SZ4215がアイソレータ機能、サブバッテリチャージャー機能を定電流、定電圧走行充電器として簡単な追加基板で高性能を発揮します。 現用中は 電流制御昇圧型走行充電TC10Bこちら U、V型 共通の特徴
30AH〜100AH 充電電圧13.8V〜16.0V 過放電鉛バッテリバッテリは非対応(入力電流制限によるスイッチング停止を使ったFET制御有り。 難易度5:★★★★★ 回路の技術的詳細解説は省略いたします。自作には電子工作経験がある方。基礎的電気知識のある方対象です。最低限の工具測定器などが準備できる方。 【この記事は松山市の零氏から回路設計提供戴き、試作完成したものです】 初版掲載日 2014/03/13 最終更新2021/01/18 |
■ 10Aコンバータ + Nch FETSW 定電流(簡易)、定電圧充電基板 | |
昇圧コンバータによる手動走行充電を自動化したものです。 10A級昇圧コンバーターによりサブバッテリに直接定電圧充電をすると、 スタート時には大電流が流れます。その対策のため電流制限しますがこれもスタート時必要 なだけで以後は定電圧充電の領域となります。 走行充電器には昇圧DCDCコンバータに合わせてACC連動、又は手動の前置きリレーが必要です。 このU型回路はリレー代替のFET電子スイッチにソフトスタート機能、遅延スタート機能があります。 FETSWの損失はスタート時に発生します。通常PchFETでハイサイドSWを構成するほうが 回路は簡単ですがオン抵抗が問題となり熱損失、効率も悪化します。 大電力FET採用。IRLB3813PBFのオン抵抗は1.95mΩ リレーの接点抵抗より少ない。 また回路の工夫によりNch-FETSWのプラスのゲート制御電圧はDCDCより、整流により得る事で解決、 かつ電流制限機能も有します。 電流制限はコンバーターの過電流制限機能を併用。最大10Aの範囲をVR1で調整します。 |
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U型での定電流制御部を廃止し、NJM2360Aの入力制限を使った定電流制御です。定電流特性はU型より劣る。FETSW部にソフトスタート機能、図中SWは無負荷電圧調整用起動SWです。Q10電源がサブバッテリから取っている為です。回路全体のオンはACC端子が12Vになる事。 入力制限電流の設定は入出力をショートさせ、R8両端電圧を測定し、VR1を最大10Aまでの範囲で調整します。 |
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試作用参考配置、ユニバーサル基板図。 マウスオンは試作基板 秋月で販売中のトロイダルコイル使用12uH程度に巻き線を減らす(10t)。これでも10A程度では無理はないが発熱はオリジナルより多い。 寝かせると基板の高さを押える事が出来ます。端子は2Pを連結し強度をアップしました。 昇圧電圧はVR2、電流制限調整はVR1で行う。 |
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■ SRG4215 + Nch FETSW 定電流、定電圧制御基板 | |
SRG4215のPFM制御を行うものです。 注:2016/03/01現在取扱終了との事です 他の汎用コンバーターでも制御可能かもしれません。無負荷で設定電圧が変動しないものやPWM方式であっても可能かもしれません。 低オン抵抗のNchMosFETハイサイドSWによるロス低減を図っています。ソフトスタート機能もあり、起動時に問題になる過大電流も抑制できます。 他の種類のコンバーターでは少なくともR16、C12の最適化を計る必要があります。Q11はNchFETリレーでゲートドライブはDCDCからC12経由、倍電圧整流しています。後の回路が電流検出制御回路。Q11,12はゲートドライブ。Q11,12の電源はサブバッテリ側から。 |
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中華製安価10A程度の昇圧基板を流用し、制御部分のみ自作すればよく、もちろん市販のアイソレーターとかサブバッテリーチャージャーの機能は有しつつ、定電流、定電圧充電を可能にしたステップアップDCDC(昇圧)高機能走行充電器が実現できます! 制御基板はSRG4215基板サイズと合わせました。 連結は穴どうしをスズメッキ線で縛り半田盛りしたもの。 |
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基板部品面 10mΩチップ抵抗は部品面側に取付 (実際の試作はは47*72ユニバーサル基板) 表側にジャンパー有り。下図橙線と10mΩチップ抵抗下のスズメッキ線2本。 蛇の目基板は半田付け不良し易いのでヘッドルーペなどで目視確認をする。 |
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部品面からの透視図 (上図からは90度左回転しています) |
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ドッキング完成した基板 4隅の穴に7mmスペーサーを介しFET放熱を兼ねた3mmアルミベースに取付ける。 入出力端子は強度アップの為連結 SRG4215は大出力時は要ファン冷却。 10A以内なら市販のアイソレーターとかサブバッテリチャージャーに置き換えて性能アップを図る! |
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基板どうしの接続状況 裏側 ジャンパー線での接続 ■コントロール R16:15KΩ リード線の先端にR16を付け、テープ又は熱収縮チューブで絶縁し、TL2843Bの2Pin(VFB)に接続する。 慎重に細いハンダコテ先で! ■スイッチング C12: 1000PF リード線で整流ダイオードのカソード又はスイッチングFETのドレインに接続する。 ■太い線でアース、入出力を配線する |
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他の中華製基板でも同様にコントロールできるかもしれません。但しR16、C12あたりの最適化は必要です。 | 車載例はPIC版と同じです。 |
電圧、電流調整: (負荷を繋がず調整) 入力に12Vバッテリーを繋ぎSRG4215側の電圧調整を無負荷で使用バッテリーの充電電圧に合わせた設定をします。起動はMainとACCをバッテリに繋ぎ、負荷を100Ω位の抵抗で入力側に1秒程度繋ぐと起動します。(コンバーター起動のLEDが点灯後、外す)電流調整はR8両端にテスター200mVを接続しMAIN端子とSUB端子を短絡しR10で使用バッテリーに合わせた設定電流に調整する。通常充電電流はバッテリ説明書に記載されています。 |
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★上記記述電圧、電流調整 を追加、補足致します。 2016/05/11 調整はサブバッテリー又は10A程度の可変定電圧電源12.5V。負荷は無しで調整可能です。 入力に電源とACCを繋いだだけではFETSW、DCDCが起動しません。 接続(瞬時でも良い)すると以後外しても起動を継続します。起動後出力電圧を14.5Vに調整します(SRG215側Vout)続いて過電流設定をします。R8に200mvテスターを接続しOUT-IN間を短絡します。 テスター読みが10AになるようにVR10を調整します。 以上で完了です。(指示値はカオス60B19L設定の一例です) ★調整が終わったらMAIN端子にメインバッテリー常時電源、ACC端子に車両のACC電源、SUB端子にサブバッテリーを接続し充電テストして下さい。ACC端子には手動でオンオフ出来る様に充電SWを設置する。 10Aのピーク電流を設定するだけで10Aで定電流充電するわけでは有りません。 過放電バッテリーなどに有効です。ピーク制御したあとは定電圧充電となります。 (徐々に充電電流は減少しサブバッテリ電圧が上昇します) R8 10mΩは電流計のシャント抵抗として200mVテスターや秋月PM-128などが使用出来ます。 ★入力FETSWが適正にオンするか確認してください ゲート電圧はDCDC基板の仕様にもよりますが12V入力時無負荷では12V程度。負荷をかけるに従いVGSは上昇します。最大負荷時VGS20Vを越えない様C10 を最適化下さい。470PF-2200PF |
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■簡易性能測定しました。 | |
下記データーは私の設定条件に近い データです。総合90%超えています。 左図で測定。車載充電に近い測定法。 車載、通常時は発電時14.2V以上ですのでもっと良くなるはず。 回路自体の効率は95%程度。 |
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販売元Sz Partさんでの販売は終了していますがAmazonでよく似たものを扱っています。 |
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以下広島県 呉市の E・T さんからのレポートです 。 Amazon販売DCDCコンバータ | |
SZ4215はTL2843Bでしたがこの基板にはUC3843です。詳細は未調査ですが互換があるのかもしれません。 インダクタは見た目5uHくらいか? この大きさで10Aはスペック不足が予想される。改良できる余地はある。 Amazon販売中華パーツ |
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FETSWのゲート電圧、Vcon電圧のグラフです。 ゲート電圧はC12を要調整です。 インダクタを見ても少し周波数が高いようです。インダクタは10Aにはスペック不足では無いか?しかしファン冷却しながらなら何とか使用可能と思われます。 |
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Vcon接続Vfb2ピンも同じ。 SZ4215と同様に制御可能と思われます。 |
【何時でもナビ】AV一体型カーナビ電源をメイン、サブバッテリ自動切替できるユニットを作りました
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