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■ 左右壁面収納キャビネットの制作・架装 | |
■メイン収納ですがフラットベッドスペースを確保する為高床式とする■ |
材料は1×4、前板13ミリ棚板は9ミリ桐集成材、蝶番、ローラーキャッチャー 巾を確保する為必要な部分だけ同じ1×4材をタボなどを使って接着し巾を稼ぎます。接着乾燥時間もかかり、大変面倒ですが材料代を安価に出来ます。 1×4は節が有り、加工、仕上げが面倒です。磨き、塗装をきちんと仕上げればタモ材とは違った趣があります。 奥行サイズは欲張らない事。車内幅が狭く窮屈になる。 |
固定場所: 基本的に左右ボデーに固定。吊り構造です。 ★リアゲートダンパーの取付ボルト ボデーに取付金具が2本の6ミリボルトで取付けられています。 内張で隠れていますので見当をつけて内張に12ミリ程度の穴を開けます(ソケットレンチが入る穴) ボルトは内張の表面に出す為長さ50ミリのプラスビスに交換し大きいサイズのナットで高さを稼ぎ (内張りから出るまで)L金具を取付けます。 ★後席天井アシストグリップ取付固定ボルトを外しLアングルを6ミリボルトで共締め。(幕板固定) ★上部シートベルト取付固定ボルト 10ミリ?ミリでもインチでもない形状も特殊なボルトを使用しており、非常に固く締められています。寸法の合ったソケットレンチ、メガネレンチで外す。モンキーは× 分厚いワッシャー2枚の間にLアングルを取付再び共締めします。 ボルトはそのまま使用。ベルト金具、分厚いスペーサーが2枚スプリングワッシャー、ストッパーリング(脱落防止)の順で構成されています。 ★後方下部内装パネルにLアングルネジ止め固定 ★左右キャビネットの天井部前後2ヶ所にて連結し強度を上げる。 作りかた製作順: リアゲート、左右に渡す幕板がベースとなります。 |
Lアングルの取付からスタート 左右に1×4材渡し板を取付。 左右のリアゲートダンパー金具は3本の長さ40ミリ径6ミリボルトで固定されています。50ミリボルトに交換し大きいサイズの馬鹿穴ナット60mm(分厚いワッシャとして)をいれ内張の表面まで出す。 厚手のLアングルでしっかり固定します。反対側も同様に。 Lアングルに左右の渡し板(幕板)を皿木ネジで取付。 左に見える1×4材が壁面収納キャビネットの上端になります。 |
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コの字幕板ベースの取付 前後方向に1×4材を横にして後部端は上の幕板にコースレッドで取付ます。 左右横置き幕板の前端をL金具でアシストグリップに共締めします。左右対称。L金具は少し広げています。 注:最後部リアゲート部の膨らみに合わせて曲面カットします。 この部分から前は左右天袋収納と接続されます。 |
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左右側板の型紙作成 左右幕板と後部幕板を上端基準としてダンボールなどで作ります。(図面参照)慎重に正確に。 1枚板からカットするのは無駄が多いので図面の板取図のように寄木細工をして接着、ジグソーや廻し切りノコで大まかな曲線カットします。 実際に車に仮付けし修正を重ねます。直角、水平を確認し丁寧に仕上げます。まず片側作って左右対称にコピーすればOKです。 |
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タボによる幅稼ぎ接続 1×4材は角がR仕上げされていますので接合部はRを落とすカットします。(ホームセンターなどで) 接着部はタボを中心に正確に入れます。多少ガタがあるほうがクランプで締め付け時、修正が利きます。タボは各2個。 画像はクランプで固定してタボ位置に記し線を引いた所。 この様な作り方はローコストに仕上げる為で通常は一枚のパイン集成材などで作って下さい。 |
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側板集成材を作る。 タボ接続、ボンド塗布クランプで加圧接着します。24時間放置します。 溢れたボンドは濡れた布できれいに拭き取る。 合計4枚の側板を2枚毎に重ねクランプ。 画像にありませんが幅側もクランプする。 4枚一度に平面の上に置き、左右を加圧、上から重量加圧するのも良い。 |
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形状カット・曲面加工 型紙から写し取る。ジグソー、回し引きノコでカットする。 仕上げ部の余分を残してカットするのが良い。 木工金属ヤスリ、紙やすりなどを使って車に当ながら滑らかに仕上げる。 画像はエブリイに合わせる前の粗仕上げ。紙ヤスリで曲線カット面、表面の継ぎ部分凹凸、角を仕上げ済み。 原始的な手作業でここまで4枚仕上げるのに1日仕事となった。合わせる際、まだ手直しがある。 |
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仮取付修正作業、塗装 曲線部ヤスリ掛け調整し取付、後部側板から水平、直角調整し上部取付、前側側板はシートベルト上部アンカー部にLアングルでまず仮固定続いて差金を使い上部取付。下部連結板取付。このとき左右幅が上下同寸となる様に確認再調整。同時に床マットより1センチ上げて側板下部両端をカット。 修正を繰り返し、片側完成させ対称分は板を重ねてヤスリ掛けする。木端は車体形状のRに合わせる。念入りにやる程時間がかかる。 |
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左右側板を仮付けし組立 左右側板を外寸幅600に正確に取付けます。金尺で90度確認しながら。 ここでは棚部外寸を決め下棚板(扉取付兼用の)の幅を正確にカットします。その棚板を挿入し金尺で90度確認、上棚板も作成します。60センチ以上のクランプで挟み墨入れしておきます。 作成した上下棚板を挿入、L型金具で仮固定します。 次に扉側に蝶番片側を取付。蝶番使用法はこちらを参考に。 画像は棚板、仮取付状態です。 |
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後端左右幕板上部は薄いベニヤ板で天井Rに合わせてカット、隙間を塞ぎます。 塗装は棚を取り外し、厚めに1回塗り後、ヤスリ掛けの下地処理後、重ね塗りをする。都度よく乾燥させ4回塗りとしました。 塗装乾燥後エブリイに最終取付。 左右カップテーブル、カーテンレール、金具隠し、天井隙間塞ぎなど取付。 |
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左キャビネット 上部にも棚。脚部には150Wh自作ポータブル電源、その右は分電盤など電装。 |
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2022年春〜左キャビネット脚部スペースには電装関係を収納しています。 | |
右キャビネット ほぼ左右対称に。 横仕切りは2枚。上部棚も貴重なスペース。 キャンプ用折り畳みテーブルがぴったり収まります。小型130Wインバーター小型を取付。 最後部はミニ折り畳みカップテーブル。 |
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L型金具隠し 桐材余り板で金具隠しの彫り物を作ってみました。イトウのつもり。 左右に渡した幕板は1×4材を画像の様にカットしています。カットした理由は後部視界確保とこのままでは圧迫感があります。強度は余り必要では無い。後で設置した天袋収納の左右渡し板とのコンビネーションも考えてこの様なデザインカットとしました。 |
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運転席側から左右壁面収納キャビネットを見た画像です。 キャビネット奥行を欲張らない事。左右幅が狭く窮屈になり、見た目も圧迫感が出てしまう。重要なポイントです。 |
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最後部に脱着式棚板を付けました。 運転席ハンドルとシートバック間に渡した棚板を外してココに付けられる様にしたものですが今は別途作成しています。 長期旅行では寝具や衣類がかさ張ってきて収納不足になる。しかし車内容積は限界。ルーフボックスを考慮した方が良い。 手前左右天井部は左右天袋収納キャビネット |
まとめ 実際に使ってみて改良を重ねた結果がこの壁面収納キャビネットの形状です。簡単な床立上式ではなく面倒ですが左右ボデー各所に固定する吊り下げ式としました。左右天井渡し板が最後部幕板、左右天井天吊キャビネットの最前部の補強渡し板が強度アップを兼ねたアクセントにもなります。 材料に1?4材を使用したのはコストダウンの意味もありましたが、パイン材は塗装後の木目の味わいがあり。他も材など高級材を使用しなくても結果的に良かったです。 限られたスペースでの収納量を確保するのは工夫が必要です。走行中のきしみ振動は長期間の北海道の旅でも全くありませんでした。2名就寝、又一人でも十分なフラットなベッドスペースを軽自動車で確保するには床から立ち上げ式では実現不可能でこのような形状がベストであったという事です。 |
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