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エブリイワゴン自作キャンピングカー作りの進化、変遷......フラットベッと収納.......サブバッテリなど電装
SLエブリイホームメイドキャンパーのコンセプト
 失敗を繰り返して作り直しながら、ようやくたどり着いた現在までを振り返り、手順や装備した設備などの考え方などをまとめてみました。出来ればこのページを最初に読んでから作業に移ることが出来るように記事をまとめたいと考え作成しました。
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震災時の車中泊など防災車両としても十分対応可能!としました。

過去のカーライフは?
現役時代子育て中箱型のタウンエース、ライトエースなどでの週末ドライブは民宿が主。まだ道の駅もなく、山中や観光地の駐車場なども使用したこともありました。車中泊設備は何もなくシートを倒し、毛布クッションなどを持参しただけ。お湯を沸かしてコーヒー、インスタントラーメン、それでも楽しかった。

2011年7月〜リタイヤ後はポルテでも車中泊が可能な様に2006年頃からフラットベットなど造り北陸信越旅行をしましたがが2011年にエブリイワゴンに乗り換えました。すぐにこの作業に取り掛かり、実は計画的に進めた訳ではなく、殆ど思いつくままに作り直しの連続でした。2013年6月頃にはほぼ、現在の形、軽の狭さゆえの限界もあり満足とは行かないまでもキャンピングや車中泊での旅に支障が無くなりました。これで満足と言う訳ではありませんが、ちょっと不自由さはあるけれどこれくらいが丁度よいのだ!と思う様にしています。

車旅のスタイル・マナー 
なんといっても車で旅をするというのは、時間に縛られない気安さ、自由さがあります。必ずしも費用が安くつく訳ではありませんが、ただそういう自由さは個人的な思考だけで全て決めてよいというものでもありません。社会的な制約はありますし、当然マナーは守らなければなりません。今までの経験から見たくない光景は自分は絶対にやらないと言う事に尽きると思っています。
 
車旅のスタイルは様々です。優雅な大型キャンピングカーやトレーラー旅。道の駅車中泊を主とするような旅。車は移動手段だけで宿泊は旅行先の宿泊施設を利用する旅など。車中泊旅を推奨するものではありません。車で移動しながら宿泊施設を利用する旅が本来であると思ってはいます。中には車上生活者も含むかもしれません。社会的に、他人に迷惑のかからない旅とするのが重要な事だと思っています。

私の車旅のスタイルは
この形だと、固定している訳ではありませんが、数日の短期間では車は移動手段であったり、道の駅を利用したり、長期間キャンプ場滞在であったり、様々です。
1週間を超える様な場合は、それぞれを組み合わせて利用する事が多い。遠い、北海道の様に1ケ月以上にわたる場合は主にキャンプ場を使用します。
ただ、共通して言える事はキャンプ行為をキャンプ場以外では絶対にやらない事。マナーは守らなければなりません。道の駅は公共駐車場。車中泊するにはマナーを守るのは当然ですがキャンプ行為が目につきます。自分さえ良ければとか他の人もやっているからとかそんな理屈で正当化できるものではないのです。道の駅で車中泊する時の場所が重要です。私は第2駐車場があればそこを使用します。メイン駐車場の裏手などトイレからは離れたところです。トイレから離れた場所は閑散としています。

SLエブリイホームメイドキャンパーの考え方
設備や容量を欲張らず
肥大化しない。エコ、経済性も重要な要素。
車内で休憩や睡眠が可能で、煮炊き、食事が出来る事、旅用途での収納の確保、しかし快適化が最重要ではない。それはたとえばシンクは作らない事。何故ならグレー排水が可能な場所は自宅以外には皆無です。排水ゼロは工夫すれば可能です。重量増は安全性維持の為にも避けなければならない。また電子レンジ、エアコンを装備するなど家と同じを望まない。
工夫した楽しい省エネ。それを実現する為に自作する事が楽しさです。ひとつひとつ工夫を重ね作り上げ完成した達成感。これが一番です。

収納と積載物
長期間の旅を可能とする収納の確保が必要です。衣類、調理関連用品を含むキャンピング用品。その他旅行用品を積載可能とします。一部キャンピング用品はルーフボックスもしくはリアドアキャリアボックスなどに収容します。しかし無駄に積載物を増やさないようにするのも重要です。
 
車内設備、省けるものは省く
軽箱バン型がベースですので無駄なものや、なくても無理が無いものは除きます。その第一は水廻り、ギャレー、シンクです。あれば便利なものですが、排水や給水に心配しなければなりません。2リットルペットボトルを必要数積載するのが過去の経験からもベストな選択でした。緊急用携帯トイレがあれば事足りる。
車内で煮炊きする是非について問題が無い訳ではありません。安全に可能とする収納固定方法は必須です。吸排気装置は必須です。
 
8ナンバーキャンピングカーを作るのではありません。
構造要件の設置基準は不要である場合でも、設置しなければならない?のは大いに疑問に思います。
車中泊用途に設備を架装積載します。車両改造ではありません。"車中泊改造"というフレーズは極力使用しません。"快適化"というフレーズも同様です。工夫すれば全て可能と考えています。
 
サブバッテリーは必要ですが最小限とする
ヒーター類は使用せず照明、情報機器など2A〜3A以下。長期間旅行では冷蔵庫が不可欠となるが必要最小限とする。容量が大きくなると重量、電装設備も大きくなり維持設置費用やメンテナンス、特に安全性にも問題が出る。電子レンジを使うサブバッテリシステム程非効率、対コスト比の悪さは他に無い。最大50AH位までのパフォーマンスで充分と思っている。100AHのバッテリーは30Kgもの重量となる。
3個パラレルのキャンピングカーは標準的な様だが重量増で車両重量バランスが崩れ、事故の危険性が高まる事を留意しなければならない。
追記:近年は鉛バッテリからリン酸鉄リチュームイオンバッテリに置き換えが進み、ポータブル電源が急速に普及しています。私は2022年現在リン酸鉄リチュームイオンバッテリに100Ahで重さ11Kgになりました。2023年北海道旅では余裕でした。 
 
ベース車両の選択
エブリイワゴンJPターボを選択しました。バンでもよいが鉄板むき出し内装は冷たい。ジョインターボでも良いと思う。軽である事の経済性、スペース、機能、など基本性能がベストです。2023年現在でもベストであると思います。人気のハイエースは経済性に劣り、普段使うのに大きすぎる事。現役時代は複数台所有していました、今は分相応の軽箱型エブリイが一番と思っています。昔はホンダ車愛用していましたが。Nボックスが最大量販車両ですが、ベース車両としてはやはりエブリイが最適です。SLエブリイH・M・C も不満が無いわけではありません。もうちょっとほんの少し大きければと思う事は多々あります。
 
車検は?架装した重量が50Kg以内であればそのままで車検可能。後席は復元します。
 乗車
人員変更も可能ですが、用途変更になります。架装物は簡単な手工具、ドライバーなどで簡単に取外し可能な構造とします。しかし安全の為にはしっかり固縛は必要です。下の画像は積載物です。車検の時に不要なものを下すのは当然です。2016年車検時は後席復元のみで更新しました。不法改造ではないか?違います。積載物です。検査協会、警察にも確認しました。しかし常識的な基準で考え、安全第一に。
 
難易度5:
★★★★★ というより、手間暇と自作その事が楽しくなければ出来ない。余裕がある方なら景気浮揚の為にも是非キャンピングカーの購入をお勧めします。
 
備考:不法改造車との混同を避け"改造"ではなく"架装"としています。車検保険対応については別途記事を見てください。
2014年9月15日以降現在の画像です。
裏画像は新車から2回目車検前、後部座席復元した場合です。
当初のローコストで頑丈な2×4材を使用したフルフラットベッド。部分改良を重ねましたが、重量は馬鹿にならない重さです。
3年目車検を期に、1×4材で少しでも軽量化し燃費改善に向けリニューアルしました。ほぼ完成したエブリイワゴンの自作キャンピングカーです。

主に、フルフラットベッド作りと 左右収納作り 天袋収納と 車中泊用の電装作りと 車中泊グッズ

過去の経緯
天井ネットラックを設置し、カーテンを付ける 2011年7月 スタート時点
スタートは2×4材で作ったフルフラットベッドです。これに棚板を置いた。数日の車中泊ならこれで大丈夫。次は荷物の収納。失敗を繰り返した、突っ張り棒の棚。
同時期に前後天井網棚を作る。

短期間の車中泊なら就寝時のバッグなど置き場。就寝スペースの確保が出来ます。更なる荷物などは吊り下げ収納。

収納棚に引き出しを付けたりしましたが収納不足や旅行荷物の散乱には限界を感じた。

いずれも過去の物
床立ち上り壁面キャビネットを設置、助手席フラットベッドも設置 2012年1月 失敗パターンです

突っ張り棒の振動音や、収納量、後部からのアクセスが出来ない点などから、後部棚は廃止。

後部左に収納ボックスを作りましたが、2人就寝は厳しい。僅かの幅ですが就寝スペースを犠牲にし、2人車中泊では助手席ベッドを作成しました。
一見よさそうなのですが、作成した助手席ベッドが重くかさばり、その収納にも困りました。

この形も今は無い。
収納不足で右壁面収納キャビネット設置 2012年2月 これも不満、失敗作

右側収納キャビネット、行き当たりばったりに。 次に至る途中で中途半端な右側収納を作ってバランスの悪いものになりました。

助手席ベッドの収納の問題など満足がいく物ではありませんでした。

左側収納キャビネットは貴重な床フラットスペースを犠牲にした駄作

この形も今は無いが一人旅用途限定ならこの床置きスタイルも有効な選択かもしれない。
左側を高床式に壁面キャビネットを変更 2012年5月 まだ不満がある。

現在の原型です。左側収納を
壁付(窓付き)高床に作り変えました。床はフルフラットベットとなった。

これで実用的には何とか固まった感じでした。2012年夏の北海道旅行も夫婦で行きました。長い期間でしたのでルーフボックス積載でした。

左右非対称でアンバランス。車内収納で小物の置き場所整理が必要だとかまだ満足には程遠い。左側収納のみ現行と同じ。
ここまでは試行錯誤と失敗の積み重ねでした
以下、現在に至る完成バージョンです。
左右壁面キャビネット高床式を対象形に作り変える 2012年12月〜現在に至る
完成スタイルに近い画像。

左右対象の収納キャビネットの製作
左右対象壁面収納キャビネットにリニューアル。

続いて、ハイルーフを生かした左右対称天井収納キャビネットや前後に天井ラックも追加製作し収納量もさらにアップした。
機能的なこのスタイルが到着点でした。
再度 出入口の追加改良  2013/09/05〜

マッドスペース(出入口)
軽キャンカーには見られない機能です。
この部分だけ床パネルを縦置きします。
手前の小さいパネルを剥がせばドアを開ける前に
車内で靴を履いて傘を挿しながらも出られます。
大型キャンピングカーに劣らない機能です
。通常時と助手席を前方にスライドさせた場合はパネルの置き方を変えます。
画像にマウスオンしてください。
運転席用車中泊棚 2013年9月

ちょっとした工夫で収納量を大幅増が可能になります。

車中泊時の運転席は緊急時の為にいじることは無かったのですが、無駄な空間です。ハンドルとシートバック間に簡単脱着の棚板を渡した収納を作りました。

旅行用バック類を載せます。緊急時は簡単取外し可能です。もちろん窓は銀マット目隠し後の装着します。
後部にも棚を設置。運転席用棚と兼用 2013年9月

ハンドル棚板を外した置き場所を考えている時、別の活用を考え付いたものです。
棚サイズを変更し後部の左右壁面収納キャビネットに橋渡しした棚板収納を作りました。後窓までスライド可能とし、車中泊時専用の棚とします。

収納量の大幅アップが図れます。
置く物は自由ですが就寝時、邪魔になるものを上に置く棚として重宝します。

換気扇、網戸、テーブルなど車内の設備
車内温度湿気をコントロールする為の
排気3連ファン換気扇、 
吸気用網戸も必要です。さらに
サーキュレーターの装備。

ワンタッチ折り畳み式カセットコンロ台兼テーブル
を改良しました。カセットコンロも上部に収納棚を設けました。2014/09/15

画像の反対側には小物収納を100均材料で小物3段ラックを作成。

サブバッテリーなど電子工作ラジオ少年時代を思い出して!自分の持てる力をすべてつぎ込む気持ちです。!
ソーラー充電は不要と考えていましたが、2016年夏の北海道旅ではキャンプ場連泊時に冷蔵庫が必要で、また震災時などにも有効と思われ、ついに市販品を組合せ搭載することにしました。
普段走行しないのでメイン、サブ交互に切替補充電しています。

長期間では12V3Aの冷蔵庫搭載します

関連記事はブログに掲載
【何時でもパワーウィンドウ】
車中泊時などキーオフでもパワーウィンドウの操作が出来るようにしたものです。
【何時でもナビ】 
同様にナビを使用できるようにサブバッテリーとの自動切替や再起動防止が出来るようにしたものです
たくさんの方にモニター提供し、また自作応援も、好評をいただいています。
画像は【何時でもPW】スタート押しボタンです。
両方の導入をお勧めします。いずれも私にはなくてはならないものです。
フルフラットベッド 軽量化リニューアルしました。架台は3分割し1×4材の使用、パネルは合板から桐集成材に変更し、20Kg余り削減できました。
2014/09/06

注:軽量化は強度も低下します。要所に補強を入れるなど対策も必要です。多分65Kg以上の体重の方は桐パネルは折損します。フレームも2×4材多用する事をお勧めします。旧タイプは2×4
夏用として製作した分割パネルは軽量桐集成材13mm棚板です。
表面はビニールレザー貼りとしました。夏向きですが15mm厚の両面銀マットをクッション兼断熱材としました。極寒時以外は充分使用可能です。布より重いが汚れには強い。飲み物こぼしても拭き取るだけで綺麗になる。
2014/09/19〜
2016北海道一人旅では
助手席シートを撤去しました。14.5Kgの軽量化が出来ます。シートの容積はおよそ124リットル分。その分積載容積増加となります。ポータブル冷蔵庫の置き場所となりました。
車検記載事項の変更をせずに車検は受けられないが交通法規違反や違法改造車には当たらない。一人旅は快適。検問取り締まり時に注意や指導を受ける場合は有る。
キャンピングカーは重量オーバーとなりがちです。それが事故の原因にもなり得ます。左右後席の撤去と合わせて70Kg近くも軽量化が可能です。SLエブリイホームメイドキャンパーは
軽量省エネです。
2017の北海道一人旅では

メールチェックやブログ更新にノートPCを使える様にしました。
パソコンデスクを現地キャンプ場で作りました。足も床下に入れたり、伸ばしたり楽ちんです。
ファンは吸気用網戸+吸気ファンです。反対側には排気3連ファンがあります。
2022年春〜
電気周りコンソールを一新しました。
右側にまとめて収容。メイン、サブの電流電圧計。MSPSWも収容し、分電盤機能、操作SW類をまとめています。表示はLCDバックライト付で夜間視認性も良くなりました。
左側は独立した小型ポータブルバッテリ(自作ポータブル電源)です。

  この様なスタイルに変ってきたのは快適化のみを追い求めるのではなく
まとめ
  1. 2名でのフラット就寝スペース
  2. 充分な容量の収納を確保、隠す収納も重視、すぐ取り出せる収納も。
  3. 車内設備の充実、使い勝手などの向上を図りつつ省エネ、省電力を心掛ける。。
  4. あきらめた設備(排除した)は 水廻りシンク、ポータブルトイレ (緊急トイレ、緊急小用排水は積載
  5. 快適化の為に設備の肥大化を避け架装設備のシンプル、軽量化。
  6. 防災の対応をより強固に。必要時はソーラー充電も追加架装可能。
  7. 当サイトで開発した機器機材を営利を追求しない、モニター販売として提供する。
これまで、より実用的に便利に改良してきた結果です。自己満足ですが軽キャンピングカービルダー製を凌ぐものに達したと自負しています。

今後の展開は? 大きな変更は無いと考えています。
軽四ゆえの狭い床面積を広げるにはルーフベッドかキャンプ場で使える設備品のDIY、追加程度。ルーフベッドの自作は無理。ほぼ完成に近いと思っていますが改良、不都合不具合が発生すれば改善していきます。

注:記事は2013/6/10新規記事 2014/9/10更新 2015/9/5更新 2016/02/25 2016/4/20 2016/06/18最終更新
2017/06/10文章追記 2017/09/13文章画像追記 2018/09/15更新 2019/04/30MS-PSW追加更新  2019/12/20更新
 2023/01/09更新

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